ノベルティの費用対効果とは?予算の決め方や費用対効果をあげるコツ
目次
ノベルティなどの販促品を作る際には、制作費用に見合う効果を得られるように予算を組み、制作を進めなくてはいけません。
予算に余裕がある施策でも、効果を上回るようなノベルティの制作費をかけることになっては意味がありません。
どれくらいの予算をかけるか、いくつ配布すると良いのかなど、幅広い視野で情報を集め、費用対効果を検証していかなくてはなりません。
そこで、本記事では、ノベルティの予算を組む方法や費用対効果を検証する方法などについて解説していきます。
ノベルティの費用対効果を把握し、商品やサービスのアピールに役立ててみましょう。
ノベルティを制作する目的とは
ノベルティを制作する目的は、広い意味での販売促進です。
ノベルティは、会社名や社名ロゴ、サービスのイメージなどを印刷して配布することで顧客に自社の名前や商品名を覚えてもらえます。
商品やサービスの認知拡大を図ったり、再度の購買促進を狙うこともできます。
選ばれる商品は日常的に使われる商品や、幅広い層に受け入れられるアイテム、また、サービスと関連する商品も多く選ばれる傾向にあります。
ノベルティの予算と費用対効果の考え方
ノベルティグッズを制作する際には、まず以下のようなマーケティングの考え方で予算を決めます。
制作費用=商品単価×個数+名入れ代(※)+送料
※名入れ代の部分は入稿データ制作費、データ調整費、版代、印刷費などで構成されます。
オプションで包装代などを付ける場合は、別途その料金も織り込むようにします。
この制作費用が予算内に入る場合には制作を進めます。もし、予算をオーバーするような場合は、代替商品を使用したり、名入れを再考するなどして、新たに制作費用を出します。
ノベルティコレクションでは、商品ページで制作費の概算見積もりを計算することができますので、気に入った商品があればおおよその数を入力後、計算ボタンを押してみてください。
こうして立てた制作費を元にして、施策実施後に効果を計測していきます。
費用対効果を測るためのポイント
ノベルティの成功を判断するには、費用対効果を的確に測定することが欠かせません。以下は、ノベルティ活用における主要な指標です。
ROI(投資対効果)の計測
配布後の売上や新規顧客の獲得数の変化を分析し、投資した費用に対してどの程度のリターンが得られたかを確認します。
ROIの計算式
ROIの計算式は、以下の通りになります。
利益額 ÷ 投資額 × 100%
ノベルティの費用対効果を評価する場合も、次のような数値をもとに算出するとわかりやすくなります。
• 利益額 = 売上 - 経費(ノベルティ制作費を含む)
• 投資額 = ノベルティ制作費
ただし、「利益額」の範囲をどこまで含めるかは注意が必要です。
例えば、ノベルティを配布した期間の利益だけを対象とするのか、新規顧客の獲得やリピート購入による将来的な利益も含めるのかなど、定義を明確にしておく必要があります。
効果的に費用対効果を測定するためには、事前にどのように計算し、どの期間や対象を評価するかを整理することが重要です。
例1:展示会でのノベルティ配布のROI
<前提条件>
投資額(ノベルティ費用 + 運営費):100,000円
売上増加額:180,000円
利益率:30%(売上180,000円のうち、54,000円が利益)
<ROIの計算>
ROI=(54,000円−100,000円)÷100,000円×100=−46%
この場合、ROIは**-46%であり、コストに対するリターンが不足していることがわかります。改善の余地があるため、配布ターゲットの見直しやSNS活用による拡散**など、施策の改善が必要です。
例2:SNSキャンペーンによるROIのケース
<前提条件>
投資額(ノベルティ + 広告費):50,000円
新規顧客による売上:300,000円
利益率:40%(売上300,000円のうち、120,000円が利益)
<ROIの計算>
ROI=(120,000円−50,000円)÷50,000円×100=140%
このケースではROIが140%となり、投資額を大きく上回るリターンが得られました。SNS拡散を活用することで、少ないコストで効果的な販促ができたことがわかります。
ROIを最大化するためのポイント
ROIを最大化するためには以下のような点をおさえることが必要になります。
ターゲットの精度を上げる
最も効果が期待できる層を特定してノベルティを配布することで、無駄なコストを抑えます。
高付加価値なアイテムの選定
利用頻度が高いノベルティは、顧客との接触機会を増やし、購買行動を促進します。
拡散効果を考慮した施策
SNSを活用し、口コミや写真シェアを促す仕組みを導入することで、目標への到達人数を増やします。こうした施策を取ることで、ROIをさらに向上させることが可能です。
顧客との長期的な関係を重視する
この後に述べるLTV(顧客生涯価値)を意識し、顧客が何度も購入するようなノベルティ施策を展開することで、ROIを長期的に向上できます。
CPM(1,000人あたりのコスト)と認知度評価
CPM(Cost Per Mille)は、1,000人あたりの広告やノベルティ配布にかかるコストを示す指標で、広告や販促キャンペーンの費用対効果を測るために使われます。
ノベルティが多くの人に配布され、広く認知されるほど、CPMが下がり、費用対効果が向上します。
総コスト=ノベルティ制作や運用費、人件費などを含めた額
到達人数=ノベルティや広告が実際に接触した人の数
CPMの計算式
CPIの計算式は以下のように計算します。
CPM=総コスト÷到達人数×1,000
例:展示会でのノベルティ配布
<前提条件>
配布総数:2,000個
配布にかかった総費用:200,000円
実際に受け取った人の数:1,800人
<CPMの計算>
CPM=200,000円÷1,800人×1,000=111,111円
この場合、1,000人に対しての配布コストは約111,111円になります。
ここからさらに、SNSでの拡散効果を考慮することが重要です。
たとえば、1,800人のうち10%がSNSでノベルティの写真をシェアし、それをさらに1,000人が閲覧したとすると、追加の1,000人にブランドが認知されます。
この拡散効果を含めて再計算すると、到達人数は2,800人となり、CPMは以下のように下がります。
CPM=200,000円÷2,800人×1,000=71,429円
SNS拡散の効果なども含めて計算することが重要なポイントと言えます
CPM活用のポイント
CPMを複数のキャンペーン間で比較することで、最もコスト効率の良い手法を特定します。
SNSシェアによる拡散効果は、CPMとして捉え、初期計画と比較することで効果を最大化します。
LTV(顧客生涯価値)との関係
長期間使用されるノベルティは、顧客の満足度を高め、LTV(顧客生涯価値)の向上に寄与します。
特に日常で使えるアイテムは、企業への信頼感を持続させる効果が期待できます。
LTV(Life Time Value)は、1人の顧客が生涯にわたって企業にもたらす利益を表します。
ノベルティは、単なる広告ではなく、顧客のロイヤリティ向上に寄与するため、LTVを高める有効な手段となります。
実用的で長く使えるアイテムを提供することで、企業との接触頻度を増やし、信頼感や親近感を高めます。
このLTVも商品やサービスの購入価格や購入回数、利益率を使って計算することができます。
LTVの計算式
LTVの計算式は以下のように計算します。
LTV=平均購入単価×購入回数×利益率
例:アパレルブランドのLTV向上
<前提条件>
平均購入単価:10,000円
年間購入回数:2回
顧客の平均継続年数:5年
利益率:40%
<LTVの計算>
LTV=10,000円×2回×5年×0.4=40,000円
この顧客のLTVは40,000円です。
しかし、ノベルティを提供することで、年間購入回数が3回に増えると、LTVは次のように変化します。
LTV=10,000円×3回×5年×0.4=60,000円
このように、ノベルティを通じて顧客のリピート率が高まると、LTVが大幅に向上します。
LTV向上に寄与するノベルティの例
高頻度で使われるアイテム
エコバッグやモバイルバッテリーなど、顧客の日常に組み込まれる商品は企業の認知を強化します。
限定品の提供
イベントごとの特別なノベルティがあると、顧客は再度の来店や購入を促され、LTVが高まります。
顧客のニーズに合ったアイテム
企業が顧客データを分析し、興味やニーズに合ったグッズを提供することで、長期的な関係構築が可能になります。
CPMにおける総コストは、認知拡大の効率を測るための広範な費用の合計です。
一方、ROIにおける投資コストは、直接的な利益を生むための費用に限定されます。
さらに、LTV(顧客生涯価値)の視点を組み合わせることで、ノベルティ施策がもたらす長期的な価値も評価できます。
投資や施策の目的に沿った効果計測を行って、効果的なノベルティ制作を行いましょう。
ノベルティの費用対効果をあげるコツ
ノベルティの費用対効果を高めたい場合には、いくつかのコツを把握しておきましょう。
ノベルティ作成のコストを抑える
作成コストを抑えた場合、費用対効果をあげられます。アイテムの価格は制作会社によって違うものの、予算と制作費用は合っているかなど、見積もりを比較することで効果を高めることが可能です。
ユーザー心理に寄り添って効果を高める
ユーザーが「こんなのが欲しかった!」「使いたい!」と思ってもらえたり、サービスの再利用や商品の再購入につながるノベルティにすることで、効果を高めましょう。
たとえば、小さな子ども向けブランドであれば、ボールペンよりも子どもが使いやすい文具にする、といった工夫が必要になります。
ターゲットとなるユーザーが欲しい品物は何なのかを考え、ユーザー心理に寄り添うことがポイントといえます。
費用対効果の高いノベルティ
費用対効果の高いノベルティ制作には、アイテム選びも重要です。
ここからは、コストが低いアイテムや名入れがはっきりとした商品など、費用対効果の高い人気のノベルティをご紹介していきます。
幅広い世代が使う低価格のアイテム
文房具やタオル、カップなど世代を問わず使われる低価格のアイテムは、コストパフォーマンスの高い商品です。
名入れをすることで、より高い費用対効果を得られます。
ふせんメモセット大サイズの黄色いふせんメモと細長いふせん5色のセット。 |
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エコボールペン(コーヒー配合タイプ)廃棄予定だった抽出後のコーヒー豆のかすを再利用して作られたボールペンです。 |
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コットンWフェイス ハンドタオル 昇華転写対応表はポリエステルでプリントが映えやすく、裏はコットンでできているので、吸水性に優れた商品です。 |
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今治きらめき/ミニタオル今治産の高品質タオルに金糸・銀糸をあしらった上品な商品です。 |
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バンブーファイバー配合マグエコな素材として知られる竹の繊維を利用した商品。 |
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テーダス/バンブーファイバー配合マグカップ軽くて持ち運びしやすいバンブーファイバーのマグカップ。 |
名入れ範囲の大きい商品
名入れ印刷が目立つことは、商品やサービスの認知拡大に役立ちます。
ノベルティを持っている人だけでなく、その周囲の人を含めた効果も高くなるので、コストパフォーマンスの高い商品と言えます。
バッグやTシャツ、ボトルなどが代表的なアイテムです。
厚手コットンA4フラットトート5オンス生地を使用した厚手のコットントートバッグ。 |
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プレント/ポケットインエコバッグマチが入っているので、日常的な買い物にぴったりのショッピングバッグ。 |
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CVT5.6オンスへビーウェイトTシャツ白いシンプルなTシャツで、世代や性別を超えて着用しやすいウェアです。 |
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MLZ8.4オンスジップアップライトパーカーシンプルなジップアップタイプのパーカー。 |
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ワンプッシュ真空ステンレスボトル450ml片手で開けられるワンプッシュオープン式のボトルです。 |
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スリムサーモステンレスボトル500ml冷たい飲み物を入れたときにうれしい、氷が飛び出ない内ぶた付き。 |
人気のスマホ・PC関連用品
スマホやPCの周辺用品も人気が高く、コストパフォーマンスの高いアイテムと言えます。
また、白や黒などシンプルなカラーのものが多いので、名入れも映えやすいという特徴があります。
フラッシュメモリーUSB2.0 16GB記憶媒体として情報の移動やバックアップに使えるUSBメモリです。 |
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タブレットスタンドタブレットやスマホを立てて使用できる、便利なスタンドです。 |
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スマートフォンスタンド透明感のあるアクリル製で、大きく名入れができるのが特徴です。 |
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カラビナマルチUSBケーブルUSBタイプA、USBタイプC、microUSB・iphone兼用の3種類の端子を備えたケーブルのセットです。 |
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モバイルチャージャー6000 フラット近年、ノベルティとしての人気が高いのがモバイルチャージャー。 |
ノベルティ制作はノベルティコレクションへ
ノベルティの制作には、費用対効果の高い商品を選び、きちんとした効果計測を行うことが重要です。
ノベルティコレクションは、30,000点を超える販促品やノベルティグッズを取り揃えています。
今回紹介した商品の多くは名入れに対応しており、企業のロゴやサービスのロゴなどを入れることで、より高い効果を得られる可能性があるものばかり。
名入れについてはこちら(名入れについて)をご覧ください。
ノベルティの作成をお考えの場合は、気になった商品のコード(商品番号)や価格をメモしていただき、ノベルティコンシェルジュにご相談ください。
ご予算やロット数に合った商品の中から、納期などのご希望に沿うものをご紹介いたします。
また、商品毎で合計¥33,000(税込)以上のご注文は、送料無料となります。予算でお悩みの場合も、特価でご案内している商品がございますので、ぜひ一度ご相談ください。